JX金属グループESG活動
JX金属グループでは、2040年長期ビジョンの実現に向け、優先的に取り組むべき6つのマテリアリティを特定しています。
Environment(環境)
地球環境保全への貢献
- 脱炭素社会の実現や循環型社会の形成を通じ、地球環境保全へ貢献する。
JX金属グループは事業活動が環境へ及ぼす影響を十分に認識し、資源と素材の生産性を高める技術開発の推進により、地球規模の環境保全に貢献することを基本方針としています。また、事業の遂行にあたっては、サプライチェーンのあらゆる段階において環境負荷を低減することを追求しています。
- 脱炭素社会へ
- CO2削減プロジェクトを立ち上げ、現業をもつ各支店で、2030年度までに自社総排出量2018年度比50%削減、2050年度ネットゼロの達成に向け、活動を行っています。
再生可能エネルギーの採用、照明のLED化、商用車のEV化などを推進しています。
- 資源循環型社会の実現へ
- 「ソルガム(イネ科の1年草)を軸としたカスケード型脱炭素社会」の実現に向け、信州大学工学部と包括連携協定を締結しています。
ソルガムの食用部分以外のバイオ燃料化、栽培によるCO2削減及び固定化等に係る研究を共同で推進してまいります。
Social(社会)
くらしを支える先端素材の提供
- 新規の技術開発を推進し、IoT・AI 社会の実現に貢献する。
主なベースメタルの一つである銅、および各種レアメタル・貴金属は、その優れた特性から電子機器の進化を支えてきました。JX金属グループは、これらの素材の技術的合理性や効率性、品質・特性のさらなる向上を追求し、今後到来するデータ社会やIoT・AI社会を支える製品・技術をいち早く社会に提供していきます。
お客様独自の製品づくりのため、当社がお手伝いできることは何かを考え続けます。
- 地球にやさしく
- 化学品事業本部では、環境に配慮した炭化水素系洗浄剤「NSクリーン」、重金属を含まず、粉塵軽減に効果的な「ガーネット研削材」を取り扱っています。また、無機、有機系各工業廃液のリサイクル等に、積極的に取り組んでおります。
- 先端素材の開発
- 高槻工場では、リードフレーム、プリント基板等、各用途に応じてめっき薬品のカスタマイズ開発をご提案しています。国内外を問わず、専門技術者を派遣し、建浴に立ち会う等、お客様の表面処理ビジネスを総合的にサポートします。
魅力ある職場の実現
- すべての従業員が安心・安全かつ健康的に働ける環境を実現する。
- 多様な人材が働きがいを感じながら個々の能力を最大限発揮できる環境を実現する。
従業員が個々の能力を発揮し、心身の健康を保つことで生み出される活力に満ちた職場は、企業の持続的な成長を確保する上で欠かせません。JX金属グループでは、労働安全衛生の確保や適正な人事評価制度、人材教育など、多様な視点から魅力ある職場づくりに取り組んでいます。
当社では、多様な人材がやりがいを持って働くことのできる環境の整備や、社員一人ひとりの能力向上を図るための新規教育制度の制定を進めています。
- フレックスタイム制
- 在宅勤務制度
- 育児休暇
- 介護休業
- 語学教育
- 自己啓発支援制度
人権の尊重
- 地域住民、顧客、従業員、取引先を含むすべてのサプライチェーンに関わる人々の人権を尊重した事業活動を行う。
JX金属グループでは、地域住民、顧客、従業員、取引先を含むすべてのサプライチェーンに関わる方々の人権を尊重し、健全な経営を持続することが事業継続の前提条件であると認識しています。この考えのもと、説明会やヒアリングなどの機会を通じて、人権に配慮した事業活動につなげるとともに、人権尊重の企業風土づくりにも取り組んでいます。
- ボーダレス
- 海外各拠点では、現地の人たちを積極的に登用しています。その土地の文化、習慣を敬い、共に事業活動を行い、グローバルサプライチェーンの構築に邁進しています。
- 紛争鉱物への対応
- 当社は、紛争地域における違法な活動やそれによる人権侵害に加担するような原料の調達は行いません。
経済協力開発機構(OECD)が紛争地域からの原料調達に関して定めるガイダンスを尊重し、サプライチェーンを適切に管理します。
地域コミュニティとの共存共栄
- 国内外の各事業拠点において地域に根差した社会貢献活動やコミュニケーションを行うことにより、地域社会との信頼関係を醸成する。
JX金属グループでは日立鉱山での創業時より、地域との共存共栄の精神を大切にしながら事業を行ってきました。今も変わらぬこの精神に基づき、企業行動規範の中で社会との共存共栄を図ることを掲げています。
各拠点では、地域社会に貢献できる事業、活動とは何かを思議しています。
- 大阪高槻工場
- 高槻警察署管内防犯協議会に加盟
Governance(ガバナンス)
ガバナンスの強化
- コンプライアンスの徹底やリスクマネジメント活動の推進により、事業経営の健全性・透明性を確保する。
社会が大きく変化していく中で事業を遂行し、長期的に企業価値を高めていくためには、ステークホルダーの皆様からの信頼を得ることが不可欠です。JX金属グループでは、コンプライアンスの徹底やリスクマネジメント活動の推進などにより経営の健全性と透明性を高め、ガバナンスの強化に努めています。
全社員が、コンプライアンスを常に意識して行動できるよう、定期的にコンプライアンス研修、遵法面談を実施しています。
輸出入業務を行っている当社では、安全保障輸出管理制度や貿易実務に係る研修会を定期的に開催し、法令に沿う業務を行う体制を整えています。
- 品質基本方針
- JX金属グループは、社会の持続可能な発展に貢献するため、非鉄資源と素材を安定的に供給することが社会的使命であると認識し、品質基本方針を定めて行動します。
- 1社会とお客様のニーズを正しく捉え、お客様に信頼され、満足して頂ける製品・サービスを提供する。
- 2安全性・環境保全性に配慮し、開発・設計から納入に至る全てのプロセスにおいて、品質を向上し維持する。
- 3品質マネジメントシステムを構築し、継続的改善と人材育成を行う。
- 4国内外の関連法令や規制を順守し、社会とお客様に品質に関する正確な情報を提供する。