JX金属は、当社の親会社であり、非鉄金属業界でも屈指の事業規模を有する企業です。金属資源の開発・製錬から、IoT・AI化が進展する社会に欠かせない先端素材の製造・開発、さらには使用済み電子機器からのリサイクルまで、銅・レアメタルを中心とした非鉄金属に関する一貫した事業展開をグローバルに行っています。
鉄および鉄が主成分である鋼以外のすべての金属を、非鉄金属といいます。例えば、ベースメタル(銅・アルミニウム・亜鉛・鉛・錫等)やレアメタル(ニッケル・クロム・コバルト等)、プレシャスメタル(金・銀・プラチナ等)が当てはまります。それぞれが固有の特徴を持ち、今や非鉄金属は電気・電子部品、機械部品、自動車などさまざまな産業分野で利用されています。今後も、急速な社会のデジタル化やカーボンニュートラルの実現に寄与していくキーマテリアルとして、非鉄金属の活躍の場がさらに拡大していくことが見込まれています。
代表的な非鉄金属である銅は、人類が最も古くから利用した金属と言われています。その加工性・導電率・耐食性の高さから、PC・スマートフォン・自動車といった現代の「必需品」には必ず使われている金属です。電気自動車においては、銅の使用率がガソリン車の3~4倍になるとの試算もされています。社会のIoT化の実現にも銅は必要不可欠な素材であり、今後更なる需要増が予測されています。
「温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること」を意味します。(出典:環境省ホームページより)カーボンニュートラルの実現は、地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けた世界共通の長期目標とされており、当社は、限りある資源の有効活用を推進し循環型社会を構築することにより、この実現に貢献しています。
当社は、持続可能な社会の実現に向け資源循環型システムの構築に寄与しています。具体的には、使用後の電子機器や製造工程で排出される金属スクラップを集荷し、分別・分析したのち、金属素材メーカーや製錬所に対して金属原料として提供をしています。
金属材料の加工時に排出される各種金属廃材や廃棄後の電化製品や電子機器、車などから発生する非鉄金属スクラップはリサイクル原料として再利用される貴重な資源です。当社では、国内外のネットワークと物流機能を駆使することにより、国内トップクラスの銅スクラップ集荷量を実現しています。
親会社であるJX金属が行っている銅製錬時の副産物として産出された硫酸を取扱うことをきっかけに、当社の化学品事業はスタートしました。商社として顧客ニーズに応えるため、事業領域を拡大し、現在では硫酸だけではなく多種多様な商材を取扱っています。更には、めっき液の製造を自社で行っており、表面処理薬品メーカーとしての事業も行っています。